会長挨拶

一般社団法人生物音響学会会長 松尾行雄

2021年12月に一般社団法人生物音響学会の会長に就任致しました松尾行雄(東北学院大学)です。高梨琢磨前会長の後を受け、理事・監事8名とともに、当学会の活動をさらに発展させるため尽力する所存です。ご支援・ご協力のほど宜しくお願い致します。

生物音響学(Bioacoustics)とは、生物学と音響学の融合領域であり、音響情報とコミュニケーション、感覚などの生理学、さらに音や振動に関する物理学と工学から成るものです。研究対象は、陸生の哺乳類、鳥類、両生爬虫類、昆虫などから、水生の哺乳類、魚類、そして植物と広範囲に渡ります。

2014年の当学会設立以来、年次研究発表会はこれまで8回に渡り、北小松、福岡、伊良湖、調布、熊本、筑波で、ここ2年間はオンラインにて開催されました。国内外の会員による英語の発表と議論を行い、また学生と若手研究者に対する発表優秀賞を表彰致しました。今年は2022年12月3-4日に国際医療福祉大学(原田竜彦委員長)にて第9回大会を開催予定です。研究発表会に加えて、生物音響学のシンポジウム等を企画しております。奮って、ご参加ください。

次に、出版活動としては、国内初の生物音響学に関する事典となる『生き物と音の事典』(朝倉書店)を2019年に出版しました。霊長類、コウモリ、海洋動物、魚類、鳥類、両生爬虫類、昆虫類等を対象として、生物音響の基礎から比較アプローチを含む200項目に渡るもので、生き物の音の多様性を1冊にまとめたものとなり、この分野の必携書の1冊になりつつあると思います。今後も、日本国内だけでなく、英語での出版活動を行うことを予定しており、より多くの方に生物音響学会の活動を啓蒙していきたいと思います。

最後になりますが、ウェブサイトからの情報発信及び会員の交流を進めて参ります。生物音響学に興味のある皆様の入会を期待しております。生物音響学の普及そして発展に向けて、今後とも宜しくお願い致します。