Bioacoustics Series Vol. 1. Acoustic Communication in Animals: From Insect Wingbeats to Human Music.
生物音響学会企画のBioacoustics Series Vol.1 “Acoustic Communication in Animals. From Insect Wingbeats to Human Music.”(関義正会員編集)がSpringerより刊行されました。会員の皆様におかれましては会員割引(20%offのクーポンコード,2024年12月8日までの期間限定)が適用されます。本所の概要や割引については下記のフライヤーをご覧ください。なお著者の方は著者割引(40%off)をご利用ください.
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本書の特徴:
– 動物の音響コミュニケーションに関する最近の研究をレビュー
– 昆虫、鳥類、哺乳類を含む様々な種における音響コミュニケーションについて考察
– 音声言語とは何か、音楽とは何かという根本的な疑問に対する洞察を提供する
本書は、生物音響学会が出版する「生物音響学シリーズ」の第1巻となります。そして、様々な動物における音響コミュニケーション研究の進展と最近のトピックを概観しています。
ほとんどの動物は、発声器官を含めた体の一部を動かすことで振動や音を出します。これらの音はみな、生物音響学の研究対象となり得ます。本書は、動物がこれらの音を、特に個体間の関係において、どのように利用するのかに焦点を当てています。
執筆陣の専門は、分子生物学、神経生物学、心理学、ヒトの脳イメージングなど多岐にわたり、その研究対象も無脊椎動物からヒトまで広範囲に及びます。とはいえ、各章は一貫して、行動学と進化に関連付けた考察のもとで展開されています。読者のみなさまには、各章のトピックの奥深さを認めていただけるものと思います。
加えて、文化の違いにより、動物が発する音列に対する感じ方や理解は異なることがあるでしょう。そのため、本書が主に取り上げる日本および、これまでの文献ではあまり紹介されてこなかった地域における研究は、読者のみなさまに対して生物音響学の研究における新しいアイデアやユニークな視点を提供することができかもしれません。
本書一冊で、幅広い生物種を対象とした生物音響学の進展を把握することができます。また、本書は、生物音響に関わる多分野をまたぐ学際的なトピックを提示し、研究者や学生にその魅力をアピールするものとなるでしょう。