第 1 回生物音響学会年次研究発表会

 第1回生物音響学会年次研究発表会

The 19th Auditory Research Forum

終了いたしました。ご参加有難うございました。

2014 年 12 月 13 日(土)-14 日(日) 同志社びわこリトリートセンター

聴覚研究フォーラム (Auditory Research Forum, ARF) は、聴覚研究に携わる国際的競争力のある若手研究者の育成を目的として設立されました。第 1 回フォーラムは、1996 年に伊豆長岡(静岡県)で開催され、今年で第 19 回目となります。2003 年の第 回から琵琶湖北西部の北小松に場所を固定しました。このフォーラムには、次の二つの主な目的があります。

1) 聴覚分野と他の研究分野の種々の異なったアプローチを統合し、2) 学生や若手研究者に対して研究遂行のための的確な科学的方向性を示すことです。若手によるポスター発表が中心で、口頭発表はあくまでシニア研究者によるチュートリアル的なものとなっていました。しかし、2006 年から査読審査付きの一般参加者による口頭発表も始まりました。例年、夜遅くまでポスターを囲み、若手とシニアとの垣根を超え、活発な議論がなされています。発表はせずに議論だけへの参加でも十分楽しんでいただけます。

今年は、さらにニュースがあります。2014 年 5 月に誕生した生物音響学会 (the Society for Bioacoustics) との記念すべき共同開催です。生物音響学会は、「生物が有する音に関する能力や、音が生物に及ぼす影響等についての研究・調査及び発表に関する事業を行い、これらの研究の進歩と普及を図り、もって学術の振興に寄与するとともに、生物の持つ多種多様な能力に関する知見を広く応用し、社会活動及び人類福祉の向上に資することを目的とする」として、一般社団法人として設立されました。設立の背景には、聴覚研究フォーラムを更に発展・充実させたいという、参加者からの強い要望がありました。聴覚研究フォーラムと生物音響学会との共同開催により、聴覚・生物音響分野が連携して発展していくことを確信いたします。


主       催 一般社団法人 生物音響学会,同志社大学 ニューロセンシング・バイオナビゲーション研究センター
 大 会 委員長 力丸 裕(一般社団法人生物音響学会会長,同志社大学 生命医科学部 医情報学科)
 プログラム委員伊藤 憲三(岩手県立大学)
 高梨 琢磨(森林総合研究所)
 船曳 和雄(大阪バイオサイエンス研究所)
 松尾 行雄(東北学院大学)
 概              要口頭発表およびポスター発表を1泊2日の合宿の中で行い,議論を交わすとともに参加者の交流を深める。
 なお発表は全て英語で行われる。優秀発表者に対する賞選考がおこなわれる。
 過去の開催地 伊豆長岡(1996-1997),湯河原(1998),伊豆修善寺(1999),石川辰口(2000),長野上山田(2001),湯河原(2002),滋賀北小松(2003-2013)

 表彰選考結果

 Most Outstanding Presentation Award(生物音響学会最優秀賞)
Daiki Goto (後藤大輝、同志社大学大学院)

“Modification in pulse characteristics in flying Japanese horseshoe bats during acoustically interfered conditions produced by multiple conspecifics”

 

 Outstanding Presentation Award(生物音響学会優秀賞)

Shota Murai(村井翔太、同志社大学大学院)

“Cortical substrates for the perception of the noise-vocoded speech sounds: Evaluation with listening test and fMRI”

 
 Outstanding Presentation Award(生物音響学会優秀賞)
Tomoyo Isoguchi Shiramatsu(白松(磯口)知世、東京大学先端科学技術研究センター)

“Oscillation in rat auditory cortex representing texture of chord”